看護師の仕事は忙しいイメージがあるため、家庭との両立ができるのか不安視する人もいるのではないでしょうか。どちらの役割も上手くこなすには、いくつかの心掛けが大切です。まず、仕事を主軸に家庭を考える場合、家族に仕事への理解を得ることが欠かせません。看護業務では突発的なことが起こり得るもので、特に病棟勤務は患者の容態が急変したり、急患が入ってきたりなどの理由で残業が発生することもあります。子育て中であれば定時に帰ることができず、子どもの迎えに支障が出ることも考えられるでしょう。また、夜勤がある場合は夜間に家を留守にする時間が発生したり、定期的な勉強会で帰りが遅くなったりすることもあります。外来勤務やクリニックなどは比較的安定しているものの、そうではない場合は時間に余裕を持ちにくくなることを理解してもらわなくてはいけません。
今度は家庭を主軸に仕事について考えてみます。基本的なことですが、家庭の用事がある時には前もってその旨を職場に告げておくことが大切です。来月の勤務表がすでに作成された後ではシフトを組み直さなければならなくなるため、予定が決まっているのなら必ず先に申し出ます。逆にいえば、きちんと伝えておくことで家庭の用事がある場合でも日程を確保できるということなので、外せない用事でも支障をきたすことはありません。しかし、フルタイムは時間的な余裕が持ちにくくなるのは必至です。家庭での時間を大事にしたい、家族の中で自分しか融通をきかせられない際には、時間への余裕の持ちやすさを重視した働き方を模索してみるのがいいでしょう。